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【モーリシャスルリバトとは】特徴や絶滅した原因・生き残りの可能性まとめ

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瑠璃の名の通り、青い羽根を持つ鳥・モーリシャスルリバト。

今回は、インド洋に浮かぶ島で暮らしていたこの美しい鳥について調べてみました。

「モーリシャスルリバト」とは

身体的特徴

体色は目の周りと尾羽が赤色、頭・首・胸が白色、そして残りは「ブルーピジョン」とも呼ばれる所以である美しい青色をしています。

ただ青色の度合いについては、鮮やかな青色から黒に近い青色まで様々な解釈があります。

ただ、青色を強調した名前が付けられているので、きっとはっきりとした青色だったのではないでしょうか。

生態的特徴

こちらも資料が少なく、詳しいことはわかりませんが、貝と果実というちょっと変わった取り合わせの食事をしていたそうです。

鳥が果実を食べるのはそう珍しいことでもありませんが、水鳥以外で貝を食べる鳥は多くありません。

日本には二枚貝を食料とする「ミヤコドリ」という鳥がいますが、ミヤコドリのくちばしは二枚貝をこじ開けるために細長くとがった形状をしています。

モーリシャスルリバトのくちばしは絵を見る限りはそういった特徴はありませんから、水鳥たちと同じように小さな貝類を殻ごと丸呑みする形で食べていたのではないでしょうか。

「モーリシャスルリバト」の分布・生息地

かつて彼らはインド洋西部にあるモーリシャス島に生息していました。

モーリシャス島はマダガスカルの東約900mに位置し、年間平均気温は24℃~29℃。

1638年にオランダが植民を開始するまでは無人島で、「インドの貴婦人」と呼ばれるほど美しい自然が今なお残っています。

「モーリシャスルリバト」の絶滅した原因

その鮮やかな外見のために人間によって乱獲され、1826年に絶滅したと言われています。

島に人間がやってきてからたった2世紀の間に狩りつくされてしまったのです。

また、野生化したカニクイザルによってヒナや卵が食い荒らされたというのも絶滅の要因の一つです。

1832年にその姿を見かけたという記録も残っていますが、直後にその目撃場所である森林一帯が伐採されてしまったため、真実を知ることはできなくなってしまいました。

「モーリシャスルリバト」の生き残りの可能性

恐らく、1800年代初頭に」絶滅してしまったと考えてよいでしょう。

近縁の種であったレユニオンルリバトやロドリゲスルリバトも絶滅しているため、交配などで近しい見た目の鳥を生み出すことも難しい状況です。

しかし調査をしている団体も少ないため、まだまだ研究の余地のある生き物だと言えるでしょう。