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【ヒガシシマバンディクートとは】生息地や減少の原因を紹介

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ヒガシシマバンディクートは、哺乳綱バンディクート目に属する有袋類です。

他の有袋類と同じく、生後数週間、子供を腹部にある袋に入れて生活します。

ただし、この袋の向きが他の有袋類とは異なり、後ろ向きについています。

これは、バンディクートが地面を掘っているときに土が入るのを防ぐために、前方ではなく後ろ向きになっているのではないかと考えられています。

しかし、この「有袋類」という位置づけに対し、2008年に発表された分子系統解析では、バンディクート目が単系統群であることが支持されています。

このことからも、バンディクートの分類学的な位置づけについては、まだ統一した結論はでていません。

体長は約340㎜、体重は約1000g~2000gと、小柄でずんぐりとした体形をしています。

吻先が細長く、先端はピンク色になっており、ウサギのような長い耳と髭を持っています。

体色は灰色がかった茶色で、非常に柔らかい毛皮をもっています。

体の背面から腹部にかけて、淡いストライプの模様があるのが特徴的です。

腹部と尾はクリーム色で、尾の長さは約100㎜です。

夜行性で、コオロギやカブトムシ、ミミズなどの様々な無脊椎動物を餌としています。

細長い吻先を器用に使い、土壌の奥深くから探りこんで穴を掘りながら餌となる生き物を探します。

この穴を掘る行動は、別の生き物の住処となったり、土壌が圧縮されるのを防ぎ植物の種子の発芽を促したりと、生態系にも大きな影響を与えていると考えられています。

オーストラリアの研究グループの調査では、1時間で41個、一晩で約500個の穴を掘ったというデータも残っています。

「ヒガシシマバンディクート」の分布・生息地

現在、ヒガシシマバンディクートはオーストラリア州、タスマニアのみに生息しているといわれています。

オーストラリア東南部のビクトリア州にも生息しているという情報もありますが、IUCNが発表しているレッドリストでは、タスマニアのみの生息と記録されており、「絶滅危惧II類 (VU)絶滅の危険が増大している種」に位置づけられています。

生息域は、草原や森林、熱帯雨林、湿地、草地など幅広く、潜在的な捕食者から身を隠すことができるような場所を好んでいます。

人間の環境にも適応し、建物や車両などを隠れ家にしていることもあるようです。

まれに、住居の庭などでも目撃されることがあるようです。

「ヒガシシマバンディクート」が減少してきている原因と保全活動

ヒガシシマバンディクートは、かつてオーストラリア本土にも生息していましたが、現在はタスマニアのみとなっており、その個体数も減少しています。

この原因として考えられるのは、カンガルーの放牧による影響や、猫やキツネなどといった捕食者の影響があげられます。

また、ヒガシシマバンディクートは、人間の生活環境下にも適応して生活していたため、自動車にひかれたりすることも多くあるようです。

また、農薬の使用により、個体数が減少したということも考えられます。

現在、ビクトリア州天然資源環境省や、メルボルン大学、動物園やボランティア団体など、多くの団体がヒガシシマバンディクートの種の保全活動を行っています。

ヒガシシマバンディクートを飼育下で繁殖させ、野生の捕食者が少ない地域に離すといった活動を行っていますが、長期的に個体群を維持するためには、実際の生活環境を見直し、改善していくことが今後の課題となっているようです。