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【ウミベミンクとは】特徴や生息地・生き残りの可能性まとめ

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ウミベミンクという動物を知っているでしょうか?

19世紀後半から20世紀初頭に絶滅した、食肉目イタチ科の海洋哺乳類です。

この可愛らしい絶滅動物について、紹介します。

ウミベミンクとは

  • 名前:ウミベミンク
  • 学名:Neovison mecrodon
  • 英名:sea mink

体長と体重

ウミベミンクは、ミンクの中で最大です。

平均的な長さは91.4cmで、近縁のミンクのほぼ二倍の大きさです。尾の長さの平均は25.4㎝。後ろ足の長さは8.8cmでした。

ウミベミンクは、よくアメリカミンクと間違えられ亜種だと見なされてきましたが、2000年にMeadら、及び2005年にWozencraftによって、別個の種として認められました。

歯の長さや幅、上あごの長さといった計測値からアメリカミンクと区別することができます。

また、ウミベミンクの平均体重は不明ですが、アメリカミンクのオスの体重は0.90㎏から1.60kgで、メスの体重は0.70kgから1.10kgです。

ミンクの中で最大のウミベミンクは、それ以上の重さがあると推測されます。

特徴

毛皮は、粗く赤みがかった暗褐色をしていました。

尾部と後肢が最も濃く、前腕の間に5×1.5cmの白い斑点があり、左前腕と鼠径部にも白い斑点があります。

夏と冬の変化は不明ですが、近縁のアメリカミンクなどの種の毛皮は、冬は夏よりもはるかに厚く重くなります。

また、ほぼすべてのイタチ亜科に共通する特徴と同じくして、ウミベミンクもメスよりオスのほうが大きな体をしていました。

生息地

アメリカ合衆国のニューイングランドや、カナダの沿海州最南端の海岸周辺に、ウミベミンクは生息していました。

ウミベミンクの多くの遺骸は、北アメリカ大陸東岸沿いのメイン湾で発掘されています。

カナダでもウミベミンクの骨が見つかっていますが、アメリカ先住民によってメイン湾から運ばれてきた可能性があります。

水生動物

ウミベミンクは海洋生物ではありませんでしたが、半水生動物でした。

最も水生のイタチ上科であり、新生代後期に海洋生息地に向かって急速に進化しました。

また、主に岩の多い海岸や沖合の島々といった沿岸環境を好んで住み着いていました。これによって、ウミベミンクはより楽に餌を捕まえられ、天敵から身を守ることができました。

絶滅の原因

毛皮

ウミベミンクは他の種のミンクよりも体が大きかったため、毛皮商人の格好の餌食となりました。

これが1860年から1920年の間に起こったと考えられている絶滅に繋がります。

毛皮商人は、ウミベミンクを捕まえるために罠を仕掛け、犬を使って追いかけ、また岩棚の小さな穴に逃げ込んだ場合は、漁師が掘り出しました。

手が届かない場合は撃って回収し、隠れていた場合は燻製にして窒息させました。

ミンクが夜行性である原因は、毛皮商人が昼間に狩りをしたためかもしれません。

ウミベミンク狩り

発見されたウミベミンクの頭蓋骨は骨折しており、切り傷が見られました。

このことから、アメリカ先住民が食料として狩猟していたのではないかと考えられています。

また、おそらく交換や儀式のためにも狩っていたことが推測されており、中でもメスよりオスのほうが多く採集されていました。

生き残りの可能性

柔らかい毛皮で被われたウミベミンクは、1800年代後半から、1900年代初頭にかけて絶滅に追い込まれました。

標本は5000年前から150年前までのものが知られています。

5000年前とは始新世の時代で、現存する哺乳類のほとんどの目(もく)が現れていました。

新たな哺乳類が次々と出現し、第二の適応放散が始まった時代です。

最後のウミベミンクの標本は、カナダのニューブランズウィック州で1894年に殺され収集されました。頭から尾まで72cm、尾の長さは25.4㎝でした。

その後1986年4月に、ウミベミンクは絶滅動物として指定されました。