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【シマワラビーとは】生息地や絶滅の原因・生き残りの可能性まとめ

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「シマワラビー」とは

シマワラビーは、有袋目カンガルー科に属するワラビーの一種です。

大きなくくりではカンガルーの仲間ですが、ワラビーとは、カンガルーやワラルーよりも小さい種類のことを指します。

ワラビーの仲間は、カンガルーよりも後ろ足が小さく、尻尾が短いという特徴があります。

しかし、後ろ足を使って跳ねるように移動することや、お腹にある袋で赤ちゃんを育てているといった基本的な習性はカンガルーと同じです。

シマワラビーの体の色は、少し灰色がかった茶色で、お腹の部分が少し黄色がかっています。

また、尻尾は淡い灰色で、先端部分が白くなっているのが特徴です。

鼻から目、前腕、足、耳の先は黒色になっています。

また、この毛皮の色は、季節や個体によって異なる場合もあるようです。

シマワラビーの大きさは、雌雄で異なり、メスのほうが大きいとされています。

これまで見つかっている最大の個体では、オスが81cm、メスが84cmという記録があります。

また、体の大きさ(頭の上から地面まで)はメスの方が大きいのにもかかわらず、尾の長さはオスが73cm、メスが71cmと、オスのほうが長いようです。

シマワラビーは、1846年に最初に発見されていますが、その当時からすでに個体数は少なかったようです。

1924年までは存在が確認されていましたが、その数はたった4頭しかいませんでした。

そして、1937年には完全に絶滅したと報告されています。

「シマワラビー」の分布・生息地

シマワラビーは、オーストラリア東南部に位置する、サウス・ウェールズ州東南部のミレー川という川の付近でしか確認されていません。

地上で生活し、主に草原に生息していました。

他のワラビーの仲間と同様に、乾燥していて草がよく生い茂った場所を個のみ、草を主食としています。

また、小さな群れで生活していたと考えられています。

移動速度が非常に早く、ハンターが犬を使って追いまわしてもなかなか捕まらなかった。という記録が残されているようです。

「シマワラビー」の絶滅の原因

シマワラビーの生息地であったサウス・ウェールズ州では、1851年ごろから世界各地より移民が始まっています。

それに伴い、移民した人間は草原を開拓し、キツネやイヌなどの動物を放しました。

また、スポーツや娯楽の一環としてシマワラビーを追いまわしたり、毛皮を利用したりすることもあったようです。

こうした影響により、シマワラビーの生活環境は大きく変化し、1924年にはたったの4匹の生存となってしまいました。

この4匹について、カンガルー島という南オーストラリア州の島に移動させ、保全を図ろうとしましたが、4頭とも死亡してしまい、種を保存することが出来ませんでした。

この4頭が死亡したのを最後に、シマワラビーは絶滅したと報告されています。

シマワラビーが絶滅してしまった原因は、私たち人間による環境の変化が大きいようです。

「シマワラビー」の生き残りの可能性

オーストラリアでは、野生動物の保護に関する団体がたくさんあり、その調査についても積極的に行われています。

例えば、ニューサウスウェールズ州の「WIRES」という団体は、メンバーのほとんどがボランティアとして活動している、国内最大の野生保護団体です。

約2000人以上がメンバーとなっています。

こういった団体が、絶滅した動物の調査や研究、現在生きている動物の救助や保護などを行っています。

このように積極的な活動がなされている中で、現在シマワラビーが私たちの目にふれずに生き残っている可能性はきわめて少ないのではないかと推測できます。

オーストラリアには、シマワラビーだけでなく他にも絶滅してしまったワラビーの仲間や、現在絶滅の危機に至っている生き物がたくさん存在します。

それらの原因のほとんどが、私たち人間によるものです。

いなくなってしまった生き物の存在を忘れることなく、今生きている生き物たちの環境も大切に暮らしていきたいですね。